The First State からの贈り物

The First Stateのデラウェア州から南部に属するテネシー州に引っ越しました。北東部とはまた違ったアメリカの姿、ニュースを盛りだくさんにお知らせします。
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最低賃金の生活(本から)
Nickel and Dimed: On (Not) Getting by in America (Spare Change?) Nickel and Dimed: On (Not) Getting by in America (Spare Change?) Barbara Ehrenreich

さっき読み終わった本、「Nickel and Dimed」中に面白い一説があったので紹介します。

この本は2つも3つも仕事を掛け持ちしながら毎日を必死で生きているアメリカ人がどのようにして生活しているのだろうかと疑問に思った作家が、アメリカの中を転々としながら最低賃金の生活を経験し、感じたこと、見たことを綴ったノンフィクションです。

‘ You might think that unskilled jobs would be a snap for someone who holds a Ph.D. and whose normal line of work requires learning entirely new things every couple of week. Not so. The first thing I discovered is that no job, no matter how lowly, is truly “unskilled”… Whatever my accomplishments in the rest of my life, in the low-wage work world I was a person of average ability – capable of learning the job and also capable of screwing up.’

作者は生物学のPh.D を持っています。上の文章を要約すると、

「新しいことを学び続けている博士号を持っている人にとったら技術を必要としない仕事なんて簡単にやりこなせると思うでしょうね。でも、それは違う。どれだけ技術を必要としないといってもまったく「技術がいらない」仕事なんてないことに最初に気がついたわ。(中略)私の人生でこれから何を成し遂げられるかわからないけれど、最低賃金の世界では私は「ごく普通の労働者」でしかなかったの。仕事を学ぶ能力もあったけれど、失敗も同じくらいしたわ」

この本はとても面白かったですね。私たちが目にしていることであってもその裏で何が起こっているのかほとんど知らない世界を映し出しています。上で紹介した文章は、普段おそらく私たちと同じように生活をしている(住む家があり、ドアには鍵がかかり、窓にはスクリーンがついている。お風呂、シャワーは好きなときに浴びることができ、食べることにも困らない。毎日、このような基本的なことに心配なく生活ができている)作者が、自分が考えていたことが覆されたことに気がついているのです。

私も、unskilled laborなんていつでも誰でもできると軽く思っていたフシがあります。しかしこの本を読んでいくうちに、いや、そうではない。そんな簡単なものではないと頭を打ちのめされたような気になりました。これはダメだ。食べていけなくなったら、こういう仕事をすれば何とかなるだろう、何という考えの甘さを知らされました。それを作者は最後のほうできちんとこのような文章にしていたのです。

もしかしたらそれしかできない人たちなのかもしれない。けれども一生懸命に生きていこうとする姿は私たちとはなんら変わりがありません。彼らの生活を少しでも垣間見ることができてそういう仕事をしている人を見る目が少し変わったように自分では感じています。

そしてそういう人たちを生み出している現状。彼らだけに原因があるわけではなさそうです。そして貪欲なコーポレートアメリカについてはもっと知らなくてはならないことがたくさんあります。もう少し書きたいですが、それは次回に。

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コメント
from: Lisa   2006/04/26 6:13 AM
himeさん、こんにちは。

この本は本当にすばらしいですよね。私も
2年前に読みました。
内容はhimeさんがまとめてくださっている通りで
学ぶことばかりですが
私個人としては著者が最低賃金生活を
始めるにあたって、住む場所を考えたり
ホテルで働くかレストランで働くかお金を計算
していくところがとても現実的で興味深かったです。
from: hime   2006/04/26 8:59 AM
Lisaさん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
そうなんです。賃金と家賃が連動していないアメリカの生活を私たちは本の上でしか知ることはありませんものね。しかしこれほどつらい生活をしている人が多いとは思いませんでした。貧困層の話は聞くけれど、その人たちが貧困から抜け出れないのは彼らの責任だけではないと言うくだりにため息でした。

また来てくださいね!
from: Lisa   2006/04/26 9:43 AM
himeさん、お返事有難うございます。

そういえば以前himeさんが紹介してくださった
「Prep」読みました。とってもとっても
面白かったですよ。これまたいろいろなこと
人種・社会問題とか考えさせられました。
from: hime   2006/04/26 11:24 AM
Lisaさん、こんばんは。

「Prep」面白かったでしょう?私、読み始めたら止まりませんでした。歯医者の中でも読んでいてあきれられました。ハハ。

次は新渡戸稲造の「Bushido」を読み始めましたが、めげそう。まだ2ページ読んだだけですが、先が思いやられています。でももう少しがんばってみよう。宗教がないと言われる日本人の根底なるのが Bushido という意見を聞くので…
from: Lisa   2006/04/26 8:45 PM
Prepは本当に面白くて読み終わるのがさびしかったです。

最近読んでいのは「Letters to Sam」 Dr. Daniel Gottliebで深くてすばらしいです。この方ラジオのWHYYで心理学系の番組をしていらっしゃって、私はその番組が大好きなのですが、自閉症の孫のために人生の教訓を書きためた手紙から構成されています。
もしご興味があれば読んでみてくださいね。
from: hime   2006/04/26 9:02 PM
「Letter so Sam」ですね。本屋さんでのぞいてみます。読みたい本がたまって困ります。

きっと、「Bushido」を途中で投げ出して他の本に走るでしょう。そして他の本を読み出しながらもとても軽いミステリーなんかもはじめたらもう大変。収拾がつかなくなるのですよ。
from: Lisa   2006/04/27 9:01 PM
私もどんどんたまります。
その上今頃ダビンチコードなんて読んでいるものだから眠れずにいます。
from: hime   2006/04/27 9:24 PM
おはようございます。今朝は少し寒いですね。

ダビンチコードですか?それを読んだら、Angels & Demonsも読まないとダメですよ。ダビンチコードの前編みたいなものですから。それなのにダビンチコードが先に出たのよね。本屋の女性に教えてもらいました。

Lisaさんも読書がお好きなようですね。私も大好きです!
from: Lisa   2006/04/28 11:18 PM
ようやくダビンチコードおわりました。
そうですか、Angeles & Demonsですね!
読書は大好きですが、他の用事ができなくなって
困ります。
from: hime   2006/04/29 11:06 PM
Lisaさん、おはようございます。

Angels & Demonsの次はDigital Fortress(あれ?Fortessだっけ?) ですよ。

私も同感です。本を読みながら別のことができませんものね。
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