あと残すところ数日でデラウェアに戻ります。この数日間を何をして過ごそうか考え中。あそこにも行っていない、あの人にも会っていない、あれも食べていないなどと欲張りなことを考えてはいるものの、結局美容院に行って、お世話になった方々に挨拶をし、家に買って帰るものを探して過ぎていくのでしょう。
何度も書いていますが東京は刺激が一杯の街です。その気になれば考えられる事を何でもトライできますし美術展、音楽も入場料が高いというものの電車で見に行けます。美味しいものは世界各国のものが手に入り、ちょっとこれが食べたいというときにはデパートの地下とかコンビニに行けば手軽に買うことができますよね。レストランだって一生のうちに食べきれないくらいの数が軒を揃え、CDレンタルはそこいらじゅうにあるし、本屋さんの数を数えたら星の数ほど(そんなにはないか?)ゲームセンター、パチンコ店、遊ぶところもこれでもかというほどあります。しかも30分くらい電車に乗ればまた別の町というか、同じような刺激の塊の場所がいくつも存在します。銀座、新宿、吉祥寺、池袋、原宿、渋谷… ニューヨークはマンハッタンだけですからね。
そういう風に東京を見た事がありますか? 東京で生まれて東京で育った私はそれが当たり前のように感じて学生時代をすごした気がします。(もっともあの時代は今のように過激に便利ではありませんでしたが。)しかしいったん東京を離れ、デラウェアという自然たっぷり、しかしこのような便利さからかけ離れた場所に生活すると東京の「素晴らしさ」を再確認する事になります。
それと同時に、人々の欲望を満足させることには成功しているものの、人々の心を満足させているかという点では大きい疑問を感じます。大混雑の朝夕の満員電車。どちらを向いても人、人の繁華街。自然がほとんどないコンクリートの町。このままでは人の心はかさかさに乾いてささくれ立っていくのは時間の問題だと思いませんか? それではどうすればそれがよくなるのか?と考えてみてもこれといった「名案?}らしきものも浮かびません。これだけ大きくなってしまった大都会ですから、長期的な計画が今から練られないと、東京を中心に動いている日本がどうなっていくのか心配です。
「ハングリー精神」は日本ではきっと「死語」になっているのでしょうが、それを持ち続け成長しようとしている国々はたくさんあります。そういう国に日本が追いこさえれていくのは時間の問題でしょう。今だからまだアジアのトップの国としてやっていけていますが、他の国が「欲望」を満たす事に一生懸命になっている日本を越えて行く日が来るという危機感があまりにもなさすぎますよね。
大好きな「東京」のコメントからちょっとそれてしまいました。しかしいつまでも刺激が一杯の「東京」であってほしい。と心から願う私なのです。「東京」の魅力をいつまでも輝かせていくためには私達も変わっていかなくては。
東京にはとても良いところがあります。お店には世界中のものが並び見るだけで楽しめるし、おいしいものがすぐに食べられます。買い物なんかしなくても散歩をしながらおしゃれな時間が楽しめるところも好きです。
ちょっと混みあっているけれどそれが町に活気を与えてくれているようなところも好き。新しい部分と古い部分がとけこんでいる区もまた趣があり… なんて書き出したら東京に行きたくなりました。