The First State からの贈り物

The First Stateのデラウェア州から南部に属するテネシー州に引っ越しました。北東部とはまた違ったアメリカの姿、ニュースを盛りだくさんにお知らせします。
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超金持ちギリシア人のテニス英才教育
近くに住む10歳の少年がテニスの英才教育を受けています。超金持ちのギリシア人の家庭に生まれた彼は小さいときからおじさんの家にあるテニスコートでボールと遊び、4歳のときから個人レッスンを受け始めました。週に6日、1日2時間、専属プロからレッスンを受け、そのあとは別の大人、もしくは同じような年齢の子供たちと約2時間練習です。レッスン代だって相当なもの、と計算してしまう私は小市民。これを9歳になる去年までずっと続けてきました。お父さんは毎日合計4時間の練習中、ずっとコートサイドに立ってわが子のプレー振りを見て、ボール拾いを黙々としていました。

私が彼のプレーを最後に見たのはもう1年位前になりますが、きれいなストロークで打っていた印象があります。ただまだ体が非常に小さかったので、どうしても振られるとプレーが雑になっていましたが、もうそれも直ってきているのでしょうね。(というよりプロがついているのですから、きちんと直しているでしょう。)

わが息子たちと同じ学校に通っていたので面識がありますが、少年はごく普通の男の子、お父さんも面白い人です。ある日、私が

「そんなに小さいときからひとつのスポーツをこんなに時間をかけてやって大丈夫なの? 体が壊れないか心配じゃない?骨とか関節とか。」と聞いたことがありますが、お父さんは笑って、

「本人がやりたいといっているからいいんだよ。それに彼は上手になるよ。」と自分の夢を彼に託しているかのような口ぶりでした。他人の私が心配してもしょうがないけれど、大丈夫かなあ?

もちろんデラウェアの中だけにいては上達しませんから、フロリダのテニスキャンプにも1ヶ月に1度くらいの割合で出かけ、どうやってコネを見つけたのかわかりませんが、一流プロとも打ってもらい、さらには休暇でギリシアに帰るときにはもちろんプロを必ず一人連れて帰っていました。費用はすべてプレーヤー側が持ちます。

こんな感じなのでどうしても学校は休みがち。勉強も遅れがちらしいですが、本人たちは気にしていません。勉強の遅れはあとでも取り戻せると思っているのでしょう。テニスは待てませんからね。この辺はアメリカの融通性のよさが出ています。何も高校を18歳で卒業する必要もないし、大学に行くのを遅らせてもきちんと理由があればそれはそれでよいのです。

10歳になった今は、数年前までサーキットを回っていたオーストラリア人の青年がついて週に6日、毎日3時間のレッスンを受けています。彼のボールのほうが前のコーチに比べえてパワーがあるし、実戦経験があるのでまた上手になっているのではないかと思われます。

この10歳の少年が11月にフロリダであるITFというジュニアの国際試合に出場するそうです。「晴れ舞台」といったところでしょうか。勝負は時の運。どれだけ練習しても必ず勝つものと負けるものに別れます。ポイント数では勝っていてもゲーム数で負けてしまうかもしれないのがテニス。どこまでがんばってくるか楽しみです。

テニスコートはおじいちゃん、おばあちゃんで大賑わい。
朝8時にテニスクラブに行くと、19面あるコートがほとんど使われています。もう1試合終えて帰っていくプレーヤーの姿も少なくありません。そのほとんどがおじいちゃん、おばあちゃんなのです。定年後も会社からの年金で比較的裕福な生活ができるからとても元気です。ひざ、ひじにサポーターをまいている人はもちろん、コートに向かう足取りが頼りない人だっていったん、テニスコートに立つとまるで別人かのような動きを見せてくれます。もちろん若者のようには動けるわけはないのですが、ボールの動きに対する勘はまだまだ衰えていないし、どこにボールを打てばよいかは心得ているから見ていても楽しいこと楽しいこと。
先日、ちょっと高齢の人たちとテニスをする機会(高齢とはいえ、この方たちは1週間に3,4回は練習しているのでとても上手)があり、私が「最近ほとんどテニスをしていないの」というと一人のおばあちゃんが、「何の心配もないわよ。見てご覧なさい。一人は股関節の手術を2回受けているし、一人はひざの手術を1回。私は背中に問題があってずっと医者通いよ。」と軽く笑われました。
いったいこの元気はどこから来るのでしょう?エクササイズの大切さは強調されているけれど意志が強くなかったらここまでできないですものね。「テニスが好き」という気持ちはもちろんですが。そういえば、「年だから」とか、「年寄りの癖に」という言葉はあまり聞きません。

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